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不動産証券化協会 不動産私募ファンドの資産総額が実質増加
2011.04.18 17:33
不動産証券化協会は、「第6回会員対象不動産私募ファンド実態調査」の結果を公表した。
それによると、昨年12月末時点で会員が運用した不動産私募ファンドの資産総額は、前年度と比べて3・6%マイナスの約10・4兆円となった。ただし、退会等による減少分と新規会員等による増加分を考慮すると、実質、約1兆円分の運用資産額が増加したこととなる。
1社あたりの運用資産額は、第1回の調査以来、増加し続けて今回の調査でも1・4倍に増加した。運用期間は、全体として長期化傾向にあり、ファンドの予定運用期間は平成18年時点で3年未満が約63%を占めていたが、今回の調査では約18%にまで落ちている。
また、借入金の割合を示すLTV水準も前回と比較して最も低いカテゴリーの「50%未満」で約15%から約24%に、「50%~60%未満」については約9%から約13%にそれぞれ構成割合が増加し、レバレッジの低下傾向が続いている。