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パナソニック電工 ミュージアムをオール次世代照明化 LED照明と有機EL照明を設置
2011.05.02 11:33
パナソニック電工は、開催中の企画展「ルオーと風景~パリ、自然、詩情のヴィジョン~展」にあわせてパナソニック電工東京本社と汐留ミュージアム(東京都港区東新橋)をすべて次世代照明化とした。
既設のLED照明器具28台に加えて、356台を新規に導入、計384台のLED照明と、有機EL照明(試作品)によって全館次世代照明による展示を行うこととした。
LEDは、省エネ・帳寿命という特長に加えて、美術品の劣化につながる紫外線や赤外線などが少なく、展示品の損傷を抑えられるというメリットもあるため今後、採用増加が見込まれている。
汐留ミュージアムでは、6月26日よりミュージアム内の常設展示コーナー「ルオーギャラリー」をまずLED照明化した。ルオーギャラリーでは消費電力を約50%削減するとともにハロゲン(白熱灯)では判別しにくかった青や緑、黒などの微妙な色合いが引き立ち、絵の印象が鮮明になった、立体感が感じられるといった声も多く聞かれる。
また、同社で試験導入した有機EL照明では展示照明だけでなく、展示説明パネルのバックライトに使用するなど新しい用途への展開も図っている。
パナソニック電工汐留ミュージアムは、パナソニック電工が社会貢献の一環として収集・所蔵してきた20世紀フランスを代表するジョルジュ・ルオーの油彩・版画を広く鑑賞してもらうことを目的に開館したもの。