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近畿日本鉄道 高さ日本一のビルに国際的ホテルオープン マリオット・インターナショナルと提携 高品質な都市型ホテルがコンセプト
2011.07.11 14:44
近畿日本鉄道(大阪市天王寺区)では、平成26年春のオープンを目指し高さ日本一となる300mの超高層複合ビル「阿部野橋ターミナルビルタワー館(仮称)」の建設を進めている。同社では「大阪阿部野橋」駅直上、関西国際空港に直結という抜群のロケーションと日本一の高さを誇り、「大阪の南の玄関」、「大阪のランドマーク」としての機能を有する同ビルにふさわしい国際的ホテルブランドの誘致を進めてきたが、世界71の国や地域で約3600のホテル施設を展開するマリオット・インターナショナルと提携することで合意したと6日に発表した。また、同社とマリオット・インターナショナルは、同ビル内にオープンするホテル名称を「大阪マリオット都ホテル」として、同社グループのブランドである都ホテルと、マリオットホテルのダブルブランドで運営することが決定した。
「阿部野橋ターミナルビルタワー館(仮称)」は、敷地面積約2万8700㎡、延床面積約21万2000㎡、地上60階地下5階建ての超高層複合ビルで、地下2階から地上14階までが営業面積約10万㎡と日本一の広さを誇る百貨店フロア、地上17・18階と21階から36階までがワンフロア730坪のオフィスフロア、地上19・20階と38階から55階、57階がホテルフロアとなっている。「大阪マリオット都ホテル」の延床面積は約3万2000㎡、客室数は376室。客室の他にレストラン、ロビーラウンジ、エグゼクティブラウンジ、会議室、パーティルームなどが設置される。同社によるとホテルコンセプトは「宿泊機能を重視し、充実した付帯サービスを提供する高品質な国際的都市型ホテル」。今回の提携により、外国人旅行客の増加や計画建物のポテンシャル・魅力の向上が図られるとしている。