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江東区/東京都/ほか 最新のエネルギー技術を活用したまちづくり「豊洲グリーン・エコアイランド構想」まとまる
2011.07.18 17:32
東日本大震災を受けて災害対策も強化
江東区は東京都、東京ガス(東京都港区)、東京電力(東京都千代田区)と連携し、豊洲6丁目全域と5丁目の一部からなる約110haにおいて、最新のエネルギー技術を活用した「豊洲グリーン・エコアイランド構想」をまとめた。同区は8月にも地権者らによる協議会を作り、10年後までの完成を目指す。
「豊洲グリーン・エコアイランド構想」の対象地区には豊洲新市場の建設予定地があり、平成24年春には昭和大学新豊洲病院(仮称)が開業予定となっている。地区内ではオフィスビルやマンション、学校の建設も決定しており、省エネ型のまちづくりが展開される。構想では、東京ガスは対象地区内に天然ガスを減圧し家庭用に分配する施設を有し、配管を流れるガスの圧力差で生じる風を利用してタービンを回し、発電を行うシステムを設置する予定。この他、オフィスビル向けに夜間電力を活用した冷暖房システム、東京湾の海水を使用した冷暖房システムなどが導入される予定。
一方、同区は路線バスや水上バス路線の誘致などで公共交通を充実させ、自動車に依存しない交通網を整備するとのこと。東日本大震災を受けての災害対策も強化されることとなっている。