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清水建設 京橋で開発中の新本社ビルが上棟
2011.10.24 11:57
「カーボンハーフ」を掲げる最先端の設備 来年8月初旬に移転が完了予定
清水建設(東京都港区)が東京都の都市再生特別地区の指定を受け、中央区京橋で建設を進めている新本社ビルが19日に上棟した。
「カーボンハーフ」を掲げる京橋新本社ビルは、最先端の空調・照明設備を備えたショールームを設置し、ビル事業者やオーナーを中心に約6000人が見学および体験のために訪れている。同ビルの規模は地上22階地下3階塔屋1階、建築面積は2728㎡、延床面積は5万1365㎡となっている。工程については、東日本大震災に起因する資機材の調達難により見直しを余儀なくされたが、平成24年5月中旬の竣工を予定している。その後、同社の現本社が所在する港区芝浦の「シーバンスS館」からの移転作業に着手し、7月中にも本社機能の移転を終え、新本社としてのオープンは8月初旬を予定している。
一方、同社は都市再生特別地区の趣旨に則り、都市再生および地域活性化に貢献するため、都営宝町駐車場と都営浅草線「宝町」駅の施設機能を拡充整備するとともに、子育て支援施設を建設する。宝町駐車場については、バリアフリー設備の設置と多目的トイレの整備が終了。「宝町」駅については、バリアフリー設備を備えた新設出入口を新本社竣工に先立ち供用開始できるよう関係者と連携し整備を進めている。