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三井不動産 ロンドンにおけるオフィスビル開発用地を取得

2011.11.21 15:09

現地デベと提携し海外事業を強化 重厚感のあるビル建て替えを計画
 三井不動産(東京都中央区)は11日、英国子会社を通じてロンドンにおけるオフィスビル「(仮称)ムーアゲート開発計画」の開発用地を取得したと発表した。
 同社グループは海外事業を長期経営計画の成長分野の一つに位置づけ、ロンドンでは現地有数のデベロッパーであるスタンホープ社と資本提携し、オフィス・店舗・住宅複合ビル「5ハノーバースクエア」の新規開発事業を推進している。また、保有しているオフィスビル「20オールドベイリー」の賃貸事業も展開している。
 「(仮称)ムーアゲート開発計画」は、金融機関や資産運用会社、弁護士事務所などが集積する金融街シティの中心に位置し、「バンク」駅徒歩3分、「ムーアゲート」駅や「リバプールストリート」駅も利用可能な交通至便な立地環境にある。また、重厚感のある歴史的なファサードを保存しながら建て替える計画で、英国におけるオフィスビル開発としては、「5ハノーバースクエア」に次いで2件目となる。同計画の敷地面積は約2040㎡、建物規模は地上9階地下1階で、貸床面積は約1万2200㎡。竣工は2013年12月を予定している。
 同社グループは事業のグローバル化を加速しており、欧州エリアについては継続的に事業を行い、今後さらなる事業の拡大およびポートフォリオの適切な入替えを実施するとしている。また、中国をはじめとする東アジアにおいても、商業施設や分譲住宅、複合開発などを、今後積極的に展開するとのことである。




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