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変わりゆく駅前商業事情 新たなショッピングセンターに百貨店利用者が希望するものは

2012.05.14 17:42

 今年1月末に百貨店「そごう八王子店」が、28年の歴史に幕を閉じたというニュースに触れた人も多いだろう。
 「そごう八王子店」の閉店は、東京都内にあった「そごう」がすべてなくなってしまったという点と、八王子市内にあった百貨店がすべてなくなってしまったという点において特徴的だったといえる。今年の秋には新たなショッピングセンター「CELEO八王子」としてオープン、食品売り場やカジュアル衣料売り場などが充実した施設となる予定だ。
 駅北口から徒歩3分という場所にテナントビルを持つ千島商会の取締役社長・宮腰満氏に、変わりゆく駅前の商業事情について質問したところ、次のようなコメントをもらった。
 「『そごう八王子店』は、衣料品や食料品を購入するために利用していました。また、贈答品などを用意するためには百貨店でないと手に入らないものも多々ありました。楽しみにしていたのは、各地の物産展です。あらゆる世代の人が楽しめるので、たくさんの賑わいを生み出していたと思います」
 経営難を理由に閉店したが、多くの人に必要とされていた「そごう八王子店」。新たにオープンするショッピングセンターにも、少しでも百貨店が持つ要素をとの声は少なくない。




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