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エコテック 既存空調機の性能を蘇らせる添加剤
2012.06.25 11:14
ビル内で使用されている電力のうち実に50%近くが空調関連によるものとされているのは周知のとおり。夏季に向けてビルの節電を検討しているオーナーも多いが、比率からいっても大きな効果が期待できる空調の節電は必須項目といっていいだろう。
しかし運用改善による節電はすでにやりつくされた感が強く、設備改修はある程度の初期投資をともなうものがほとんどだ。こうしたなか発表された「エネデュース」は、空調機の経年劣化と消費電力を抑えるシステム。設備にもよるが数万円以内で施工できるため、早期の償却が可能だ。
空調機は一般的に、経年劣化とともに消費電力が増加していく。その割合は毎年4~5%といわれているが、設置後10年を過ぎるころから急激に増加しはじめる。その主な原因となっているのは空調の心臓部にあたるコンプレッサーの劣化だが、「エネデュース」はこの劣化にストップをかけることが可能だ。あまり知られていないが、エアコンのコンプレッサーには潤滑油と冷媒が共存している。この潤滑油に「エネデュース」を添加することで、コンプレッサーの性能が甦るのだという。
具体的には「エネデュース」に含まれる金属表面修復剤が、長年の運転による磨耗ではがれた金属面を再結晶化させて圧縮効率をスムーズにし、「設定温度に達するまでの時間」を短縮することで省電力化につなげるというもの。電力使用量の削減効果は3~6年間使用した空調機で5%~15%、6~9年間の空調機では10%~25%という数字がでており、室外機の振動やノイズを低下させる効果や空調機器の寿命を延長させる効果も期待できるという。
家庭用・業務用を問わずほとんどの空調機・冷凍機に施工可能で、東京・大手町のパルビル(プロミス本社)で15・2%、太陽テクノリサーチ(石川県白山市)本社ビルでは8%、レオパレスが運営している集合住宅では計36・8%という節電を実現しており、効果は実証済みといっていいだろう。「エネデュース」による効果を保証する制度も用意されており、安心して導入できそうだ。