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裁判官の実像描く映画が今秋公開

2012.07.09 11:10

 森田税務会計事務所(東京都千代田区)の代表で税理士・不動産鑑定士の森田義男氏。同氏は相続税対策の業務を行う傍ら、著書「裁判所の大堕落」を発刊するなど、自らの体験をもとに裁判所及び裁判官の実態を訴え続けている。
 「警察や検察の汚職や不祥事は新聞やテレビなどで報道され、世間一般にも腐敗した組織という印象を持たれる方が多いのですが、裁判所や裁判官に対しては清廉潔白な印象を持つ方が多いはずです。近年では冤罪事件がクローズアップされ、世間一般の意識も徐々に変りつつあります」(森田氏)
 その流れに大きな影響を与えたのが、映画「それでもボクはやってない」であると森田氏は話す。この映画は痴漢という無実の罪を着せられた若者の奮闘を描き、現在の裁判制度の矛盾と冤罪という社会問題を浮き彫りにして高い評価を受けた。同氏は「私も映画を通して裁判制度の現状を多くの方に知って頂きたいと考えました」と話しており、裁判所や裁判官をテーマとした作品を映画制作会社に提案したという。
 これにより完成した作品「ゼウスの法廷」は、塩谷瞬演じる若き裁判官が、被告人となったかつての婚約者の裁判を担当するというストーリー。スポンサーとして制作に参加した森田氏も、裁判所の職員として出演も果たしたそうだ。映画「ゼウスの法廷」は11月の公開を予定している。




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