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東京電力 銀座支社本館売却の前倒しを発表
2012.09.03 18:03
東京電力(東京都千代田区)は8月28日、中央区銀座の銀座支社本館について平成25年度の早期に売却すると発表した。同社は当該建物を平成26年度以降に売却するとしていたが、地下に設置されている変電設備の機能を別の拠点に移す目途が立ったため、今回の売却時期の前倒しを決定した。同社の発表によれば売却は平成25年6月までに終えたいとしており、合理化を進め今月1日の家庭向け電気料金引上げに対する顧客の理解に繋げる考えである。
銀座支社本館は周辺には「プランタン銀座」や「マロニエゲート」などの商業施設が建ち並び、建物規模は地上6階地下2階、敷地面積1152㎡、延床面積7933㎡である。同社は土地ならびに建物一体での売却を予定しており、今年度中にも競争入札を実施する計画である。土地の価格は路線価をもとにすれば65億円程度で、売却総額は100億円以上になる可能性もある。同社は再建計画の中で、平成23年度から原則3年間で2472億円分の不動産を売却する方針を打ち出している。この中で今年6月までに26%にあたる637億円分の売却を終えている。