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ネコン 節電を考慮しつつ空気環境を維持
2012.09.24 11:41
残暑が厳しく、秋らしく感じることが少ない日々が続き、未だに空調を稼働させているオフィスも多いだろう。
延床面積3000㎡以上のビルを対象に、2カ月に1回空気環境の測定を行うネコン。冬場は空気が乾燥しやすいため、加湿器を使用して空気環境を維持する必要があるが、夏場の暑い日ではどういった点がビルの運営管理に注意されているのか同社に話を聞いた。
「空気環境は、法律で決められている基準値を超えると報告書の提出とともに、おおむね延床面積3000㎡以上1万㎡未満のビルは保健所・おおむね延床1万㎡以上のビルは東京都から指導が入ります。夏場はオフィスの室内で汚れた空気を外部の空気と入れ替える作業を常に行われていますが、あまり外気を取り入れると暑くなるため、少しずつ入れ替えております」(代表取締役 島田 晶子氏)
ただ、東日本大震災を経て、徐々に対応の仕方において変化が見られるようになったという。
「電力需給が逼迫した背景もあるため換気を絞り、室内の空気の半分を入れ替えるという節電対策を取り組んでいるほか、測定した結果を目安に空気の入れ替えを少なく、いかにエネルギーの消費を効率よく行っていくのか考えているそうです。測定終了時には、管理運営の担当者から結果について聞かれるため、ビル経営をしていくうえで関心が高まっているように感じます」(同氏)