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建築研究所 住宅・建築・都市分野の最新情報を提供
2012.12.24 17:25
建築研究所(茨城県つくば市)は、最近の研究成果や活動状況などを発信するために「建築研究所と専門紙記者との懇談会(第8回)」を国土交通省2階の住宅局会議室にて開催した。
報告事項としては、建築研究所の構造・環境・防火・材料グループの研究員やグループ長から、長周期地震動を受ける超高層建築物(RC造・S造)および免震建築物の構造安全性に関する大型実験、住宅・建築物の省エネルギー性能に関する国際規格整備の直近の動向、木造3階建て学校の実大火災実験(準備実験)、木造住宅の倒壊解析ソフトウェアの拡張機能をインターネットでの公開について説明された。
また、建築研究所内で組織されている、地震被害の軽減を目的として開発途上国の研究者や技術者を対象とした地震学・地震工学の研修と研究開発を実施する国際地震工学センターのセンター長が、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の建築・住宅地震防災国際プラットフォームと連携した地震防災分野の国際的な活動展開について語った。
その他にも、企画部長により来年の3月8日開催される建築研究所講演会の開催を案内。「大地震の教訓を改めて考える」をテーマに「有楽町マリオン」11階の有楽町朝日ホールにて行うという。建築研究所からは東日本大震災の教訓を今後の社会に生かすために取り組んでいる住宅・建築・都市分野における研究活動を紹介するとともに、関西大学理事・社会安全研究センター長・教授の河田惠昭氏によって「想定外の災害を起こさないための哲学」というタイトルで特別講演をプログラムされている。