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EGD工法協会 壁面緑化の弱点を解消した新工法

2013.01.14 14:23

 壁面緑化の弱点は植物の育成に必要な土量が少ない点にある。土量を増やせば植栽しているプランターが大きくなり、設置スペースが限られ、さらに重量が増えるため、落下の危険性が高まるなどの問題が浮上する。そうした背景を受けて、太平洋マテリアル(東京都江東区)をはじめとする13社の技術を結集して開発されたのが、新しい発想の壁面緑化工法「EGD工法」だ。
 多段になった前面差込板に植物を植栽するのは通常の壁面緑化と変わらないが、背面の土が連続層を形成するため、少ない土量でも根が伸びる十分なスペースを確保。植物が順調に育つ環境を確保している点が最大の特徴だ。
 「いわば花壇を縦置きにした状態で、プランター全体に土が入っているため、設置した時に厚みも気になりません。プランター素材はリサイクル素材で作られた環境配慮型の樹脂タイプと、耐久性が飛躍的に向上したアルミタイプの2種類から選択できます」(同協会 瀬戸口健氏)
 多種多様な植物から好みに合わせた植栽レイアウトが可能。商業施設の低層部に設置されるなど、建物の付加価値向上に役立っているという。




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