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防災安全協会 場所を取らずに設置できる防災備蓄ボックスを販売
2013.02.11 17:47
防災安全協会(東京都世田谷区)では、地震などによってエレベーター内での閉じ込めが起きた場合に役立つ「エレベーター避難BOX90」の販売を通じて、ビルオーナーに対して防災備蓄の重要性を訴えている。同協会の斎藤実理事長によれば、仮に首都圏で大地震が発生すれば緊急停止したエレベーター内の閉じ込めが至る所で起き、病院や学校などの施設で優先的に救助活動が実施されることになる。このため、オフィスビルなどでは病院や学校に比べ救助の優先度が低く、救助が遅れてしまう可能性が考えられるという。
「エレベーター避難BOX90」の内容物は3日分の水・乾パンなどの保存食・簡易トイレに加え、自家発電LED付ラジオ・カイロ・ロウソクなど。1セットあたりの価格は5万9000円と、他社製のエレベーター内備蓄ボックスに比べてコスト面での優位性が大きな特徴といえる。また、コンパクトサイズでエレベーター上部に取り付けが可能な「エレベーター非常用袋45」の販売も行っている。こちらは保存水1・5リットルや簡易トイレ、自家発電LED付ラジオなど5点のアイテムを収納。かご内の上部に取り付けるため、平常時も同製品の設置によるかご内の圧迫感はない。
同協会は今月7・8日の2日間にわたって横浜市西区の「パシフィコ横浜」で開催された「第17回震災対策技術展」に同製品を出品。不動産所有者ら来場者に同製品の設置による防災備蓄の徹底を提案した。