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渋谷ビル経営者協会 BEMSと税制改正を学ぶ

2013.02.25 17:07

 渋谷ビル経営者協会は19日、恒例の勉強会を開催した。会は毎月行われているもので、今回は2部構成。会場となった渋谷区道玄坂の貸会議室・シブヤネクサスには約40人のビル経営者が集まった。
 「中小ビルにおけるビルエネルギー管理システム補助金を活用した省エネのポイント」と題した第1部は省エネコンサルティングなどを行うイーエムシー(東京都港区)から講師を招き、中小ビルへのBEMSの導入について解説した。補助金制度や意外と知られていない電気料金の課金方法について、さらにBEMSの仕組みやその効果などを事例も交えつつ説明。電気使用量の見える化などエネルギーを管理することによって省エネにつなげるBEMSについてはまだ知らない参加者も多く、質疑応答では熱心に質問する姿が多く見られた。
 辻・本郷税理士法人の酒井啓二理事が講師を務めた第2部は「平成25年度 税制改正」と「税務にもセカンドオピニオンを」の2本立て。前半では大幅な改正となる今年度の税制改正から、ビルオーナーの注目度が高い資産課税について説明した。なかでも改正点の多い相続に関する説明ではメモをとりながら話を聞く参加者の姿も見られ、関心の高さをうかがわせた。後半では税務におけるセカンドオピニオンの重要性について解説。税理士の能力は均一でなく、知識やノウハウの差によって納税者が得られるメリットにも差ができる。医療現場で浸透しつつあるセカンドオピニオンを納税にも取り入れることで、よりレベルの高い納税処理が可能になるという酒井氏の話は、参加者の新たな知見となったようだ。




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