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シニアシスト協会 シニア世代の交流促進を目的に開設 ニーズにマッチしたコンセプトで注目集めるコワーキングスペース

2013.04.01 17:15

 昨年12月に中野区青梅街道沿いの鍋谷横丁商店街の近くに開業した会員制サロン「交流サロン1年2組」は、シニア世代の交流促進を目的にした施設だ。同施設を運営するのは、シニア世代の支援事業を展開するシニアシスト協会(東京都渋谷区)。理事長を務める大橋利之氏は次のように話す。
 「中高年の男性はリタイア後、家庭に居場所がなく、喫茶店の滞在は2時間が限界。図書館では人との交流がほとんどなく、落ち着いて過ごせる空間がないのが実情です。シニアの居場所作りの一環として、カフェ風サロン『交流サロン1年2組』を開設しました」
 同施設は名前の通り「学校」がコンセプト。リタイア後に起業を目指す高齢者世代をターゲットに「初心に返るための場所」という想いが込められており、交流を主目的にした様々なイベントとして、上手な対話を学びながら仲間との交流を楽しむ「縁活コミュニケーション倶楽部」や異業種交流会等を定期的に開催しているのが特徴だ。
 「当初はリタイア後のシニア世代を対象にしていましたが、実際に問い合わせが多いのは40代以下の方。学生もいらっしゃいます。ワーキング目的だけでなく、人脈作りが目的の方が多いです」(大橋氏)
 施設の専有面積は約38坪。複合ビルの5階を賃貸しており、ミーティングスペースやデスクワーキングスペース等、それぞれ「1年1組」から「1年5組」まで利用目的にエリア分けがされた室内には、囲碁・将棋といったレクリエーション道具も揃い、お茶やコーヒーも無料で利用できる。手書きのメモを掲示板に張ってコミュニケーションを取る手法もシニア世代には馴染み深い。また、運営サイドで積極的に会員同士をマッチングするようにサポートしており、一般的な異業種交流会に有料で参加した場合のコストを考えると、同施設は非常にリーズナブルだ。
 「オフィス空間のような堅苦しさはなく、会員同士の交流が深まり、幼年期に憧れた『秘密基地』と機能しており、会員同士が旅行やレジャーを楽しむケースが増えています」(大橋氏)




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