週刊ビル経営・今週の注目記事
毎週月曜日更新
淡路町二丁目西部地区市街地再開発組合ほか 淡路町エリアでの大規模再開発「WATERAS」がオー
2013.04.15 16:57
淡路町二丁目西部地区市街地再開発組合、ならびに安田不動産(東京都千代田区)、淡路エリアマネジメントが千代田区神田淡路町二丁目で進めてきた再開発プロジェクト「WATERRAS(ワテラス)」が、12日にグランドオープンを迎えた。これに先立ち、11日にはプレス説明会を開催。当日は同再開発組合の呉豊明理事長、淡路エリアマネジメントの堀田康彦理事、安田不動産の須川和也淡路町開発室長らが出席した。
プレス説明会の冒頭で挨拶に立った呉理事長は、「今回の再開発のきっかけとなったのは、旧淡路小学校の創立100周年記念で企画された座談会において、この街の将来について話し合われたことで、平成5年に惜しまれつつも閉校となったことで計画が動き出しました。『WATERRAS』では働く人や住民の方々、学生らが協力しながら、皆様に愛されるコミュニティを目指していきたいと考えています」と述べた。
「WATERRAS」は「古き良き伝統を受け継ぎ、新しいコミュニティが育まれるまちへ」をコンセプトとし、地域全体の魅力向上、および定住できる統合的な都市環境の整備を目的として開発が実施された。街区内は地上41階地下3階建て、建物高さ165mの「ワテラスタワー」と、地上15階地下2階建ての「ワテラスアネックス」の2棟で構成され、2棟の敷地面積は約1万416㎡、延床面積は約12万9000㎡となっている。同施設の用途はオフィス、住宅、店舗、コミュニティ施設などとなっており、「ワテラスアネックス」の地上14・15階の2フロアは周辺の大学等に通う学生向けの賃貸ワンルームマンション「ワテラススチューデントハウス」が設けられている。このスペースは、都心の一等立地の新築マンションに格安で入居できる代わりに、淡路エリアマネジメントの学生会員としてイベント等に積極的に参加し、地域活性化に向けた活動に参画するというもの。プレス説明会には「ワテラススチューデントハウス」に入居を開始した日本大学理工学部2年の大城義弘さん、慶應義塾大学法学部3年の二瓶太一さんも出席し、大城さんは「街づくりに参加させて頂けるのはとても素晴らしいこと。地域の方々との交流を通じて自分自身も成長できれば」と話している。
なお、同施設では12日のオープンから5週間にわたってオープニングイベント「ワテラス ブロッサム」を開催。地域物産展や音楽イベントなど、地域交流のきっかけとなる様々な企画が予定されている。