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広島駅南口Bブロック市街地再開発組合ほか 中国・四国及び九州地方で最高層の建物を建設
2013.04.15 16:52
広島駅南口Bブロック市街地再開発組合は、JR「広島」駅の南口駅前で施行している「広島駅南口Bブロック第一種市街地再開発事業」が建築工事に着手したと発表。12日には起工式が挙行された。この事業は、住宅を中心に商業、公共施設等が入居する地上52階建ての西棟と、駐車場や店舗として使用する地上10階建ての東棟で構成される延床面積約12万㎡の大規模複合開発で、高さ約193mの西棟は広島県内のみならず、中国・四国地方および九州地方で最高層の建物となる予定である。
住友不動産(東京都新宿区)は、平成18年に事業再構築パートナーとして選定されて以降、再開発組合ならびに広島市等、関係者と協議を重ね、事業を推進。同事業では参加組合員として、西棟住宅部分のうち12階の共用部を除く13階から52階の保留床を取得し、分譲マンション471戸(総戸数514戸)を販売する。なお、西棟地下2階から地上3階の店舗部分約8550㎡には、家電量販店の「ビックカメラ」が出店する予定である。
広島駅南口Bブロックは、JR「広島」駅に隣接したエリアながら老朽化した建物が密集し、これまで効率的な土地利用が行われていなかった。同事業では、駅前の新たなランドマークとなる超高層建物等を整備し、商業・業務機能の集積と都心居住の推進、あわせて防災性の向上を図るもので、広島の陸の玄関にふさわしい都市機能を充実させ、駅周辺地区の活力と賑わいの創出を目指すとしている。