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日本土地建物 「京橋イーストビル」で起工式
2013.05.06 16:35
日本土地建物(東京都千代田区)が中央区京橋でかねてより建設をすすめていた「京橋イーストビル」の竣工式が、4月24日に行われた。
同ビルは3棟のビルの一体的な開発計画によって誕生した11階建てのビル。中央通りに面した西側にはガラスを多用した一方で、南面と北面は御影石を効果的に使用したシンプルかつモダンなデザインの外観。
安心・安全への取り組みとしては戸田建設(東京都中央区)が開発した新工法「ソフトファーストストーリー制振構造」を初めて採用。同構造は建物の下層階に「やわらかい層」を設け、制振ダンパーをこの層に集中配置することで効率の良い地震エネルギー吸収を目指す制振構造形式。風による小さな揺れから大地震の大きな揺れまで幅広い範囲で制振効果を発揮することが可能という。
環境への配慮としては、熱線吸収ガラスとLow―E複層ガラスの二層ガラスの間に外気を通して窓際の熱負荷を低減する「コンパクトダブルスキン」を採用した。またBEMSにより効率的な電力管理を行うとともに自動調光システムや人感センサーによる照度の最適化と効率化をはかる。
リーシングも好調で、地下には飲食店、1~3階にみずほ銀行、5階に医療法人明理会、6階に広島銀行、7~11階には東洋インキSCホールディングスが入居しており、ほぼ満室でスタートを切る。
敷地面積は1374・36㎡、延床面積は1万5238・97㎡、一部鉄筋の鉄骨造で、48台分の駐車場を備えている。正式な稼働は5月1日から。