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MRC・デュポン 日本初バイオマスマーク取得の人工大理石の新製品を開発
2013.05.13 17:39
三菱レイヨン(東京都千代田区)と、デュポン(東京都千代田区)との合弁会社であるMRC・デュポン(東京都港区)は、植物由来の原料を使った新しい人工大理石「バイオサーフェス」を開発した。
初回製品として6月1日より2種類の洗面ボウルを販売開始する。同製品は、社団法人日本有機資源協会(東京都中央区)認定の「バイオマスマーク」を人工大理石の分野で初めて取得。生物由来の資源であるバイオマスを活用し、品質及び安全性も良好であることを認定するこのマークは、化石資源への依存を低減し、循環型社会の構築を目指す国家戦略「バイオマス・ニッポン総合戦略」の中から誕生したもの。
今回発売するバイオサーフェスは、材料の一部にデュポン社が販売している飼料用トウモロコシから醗酵プロセスで抽出したデュポンSusterraプロパンジオールを配合したバイオベース樹脂を使用。美しい艶出しの表面を持ち、各種物性強度もメタクリル系人工大理石であるデュポンコーリアン同等の物性を持つ。 またバイオサーフェスは、一般的に広く採用されている成型設備での成型が可能なため、今後の販売形態は成型品以外にも、団子状の原料を金型で成型する方法やシート状にした原料を金型に敷く様にして成型する方法など、幅広い分野での販売を目指している。