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フィル・カンパニー 駐車場の上空を活用した店舗が関西進出
2013.05.13 17:27
駐車場の上部空間を活用した空中店舗「フィル・パーク」を展開するフィル・カンパニー(東京都千代田区)が京都市ですすめていた開発が竣工した。
「フィル・パーク」はコインパーキングとして利用されている土地の上空部分に建物を建築し、賃貸して利益を得る仕組み。コインパークの収益が確保できるため建築コストの回収が比較的早く、より安定した経営につなげることができる。建物はデザイン性に配慮した造りとし、差別化という観点からも高評価という。また屋上は基本的に緑地とするため、ヒートアイランド対策や省エネ効果も見込めるなど建物全体の付加価値も高い。
同社初の関西進出となる「フィル・パーク京都河原町」は地上3階建てで、1階はキョウテク(京都市北区)が運営するコインパーキング。約150㎡の2階と約125㎡の3階にはティノワークス(東京都千代田区)が運営するカフェと飲食店が入居する。同社では「コミュニティーを育み、大切にするというティノワークスの考え方は当社とも親和性が高く、『フィル・パーク』事業とともに全国主要都市への展開を目指していく」としている。またキョウテクとも協業し、今後も京都市内で「フィル・パーク」の展開を目指す予定という。
「フィル・パーク京都河原町」のオープンは6月21日を予定している。