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三菱地所 大名古屋ビルヂング着工

2013.06.03 13:26

 三菱地所(東京都千代田区)が名古屋市中村区ですすめている「大名古屋ビルヂング」の建て替え計画について、同ビルの新築工事に着手したと発表した。また去る4月4日には日本政策投資銀行(東京都千代田区)の「DBJグリーンビルディング認証制度」において、中部圏初となる最高位「プラチナ」を取得したことを明らかにした。
 同ビルは旧大名古屋ビルヂングと隣接する「ロイヤルパークイン名古屋」の敷地を一体化し、土地の有効活用を図るとともに名古屋駅前における国際的・広域的な業務拠点の形成を目的としている。特徴としては、中部圏の玄関口「名古屋」駅前にふさわしいランドマークとなる高さ174mの規模、店舗床面積約1万3000㎡の都市型商業施設の整備、周辺との連続性や回遊性を備えた歩行者ネットワークの形成、約960台収用の地下駐輪場の設置などが挙げられる。
 建物は、延床面積14万6698・04㎡、敷地面積9155・56㎡、地上34階地下4階で、地下1階~地上4階が店舗、7~33階がオフィスとなる。オフィスフロアは基準階面積約2400㎡で、貸会議室や共用ラウンジなどオフィスワーカーを支援する施設を5階に整備する。周辺との歩行者ネットワーク形成としては、計画地と地下鉄東山線コンコースを結ぶ地下街の整備とコンコースの拡幅を行い、ユニモール地下街にエレベーターを設置してバリアフリーにも対応する。地上部には建物セットバックにより歩行者空間を確保するとともに敷地北側に約500㎡の広場を整備する。また防災性にも配慮し、耐震性は建築基準法の1・5倍の強度を確保。ガスと重油双方に対応した発電機や防潮板なども設置する。竣工は平成27年10月末を予定している。




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