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大石地所 入居者向け小冊子を発行 限定特典を周辺店舗が提供
2013.06.03 13:25
北九州市に8棟の住居・店舗複合施設「サンピア」シリーズを経営する大石地所(北九州市小倉北区)では、住居の入居者に向けて「サンピアフレンズショップマガジン(通称…フレンズショップ)」という小冊子を発行している。住居の入居者限定で、周辺の店舗から受けられる各種特典を紹介するB1サイズの用紙をB5サイズに折りたたんだもの。美容室や飲食店、生花店など17業種にわたる周辺46の店舗を紹介しており、同社が経営する8棟の230戸に配布される。5月1日には第5号が完成した。
「フレンズショップ」は、入居者全員が配布されたメンバーズカードを各店舗で提示すると、特典が何度でも受けられる仕組みになっており、参加店舗は無料掲載の代わりに特典を用意してもらう。「フレンズショップ」の存在は、入居者の満足度向上や地域振興、建物にとっての付加価値づくりなど、さまざまなメリットがある。
「フレンズショップ」で紹介される店舗は、「サンピア」シリーズの店舗テナントも含まれる。大石地所の代表取締役・大石孝一氏によると「店舗のテナントも、当社の物件に入居後にしっかりとそこで繁盛してもらうようサポートするために、『フレンズショップ』で紹介しています」とのこと。住居と店舗でシナジー効果を生み出そうとするこの取り組み、同様の施設を持つオーナーにとっては、参考になる取り組みである。