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HPリニューアル エム・エス・ビルサポート 仲介業者との連携強化により物件紹介の機会損失を回避
2013.07.01 16:23
三井不動産(東京都中央区)と三幸エステート(東京都中央区)の共同出資により設立されたエム・エス・ビルサポート(東京都中央区)は、ホームページのリニューアルを行い、今月1日に公開した。
同社ホームページには、空室やビルメンテナンス、建物リニューアル、相続対策・ビル承継のほか、消防法・遵法化対応などについても言及する「ビルオーナーの方へ」、建物の建築から維持管理、不動産の有効活用、相続・節税対策など、不動産に関するお悩みに対して複数のパートナーとアライアンスを組むことによりワンストップで解決策を提供するRECS「Real Estate Concierge Service」の紹介、そのほか会員登録することにより投資用不動産情報を入手できるようになる「不動産投資をお考えの方へ」、および「テナント募集物件の情報公開」という大きなコンテンツがある。
今回のリニューアルでは、賃貸オフィス仲介専門会社を「リーシングパートナー」と称して、登録者を対象に「リーシングパートナーログインページ」から、一般向けには非公開の詳細な情報を閲覧することが出来るようになったことが、大きなポイントだ。
また、物件データベースが統一されているため、ホームページにおける募集物件情報の更新も、社内での情報更新と同時に行われる。そのため、夜間や土日祝日においても最新の情報を入手することが出来るため、仲介会社への事前調査においても「テナントへの物件紹介の機会損失を回避できる」と評判は上々のようだ。
「仲介会社の方は、当社がPM業務を行うにあたっての大切なパートナーという位置付けであるという考えから『リーシングパートナー』と呼び、一件でも多くのテナントと成約していただきたいと考えて、より細密な情報を提供するために、このようなコンテンツを設けました。従来電話でもらっていた物件に関する問い合わせも、ホームページで確認できるようになりました」(瀬口氏)
PM業界内において、テナントリーシングに高評価を得ている同社が、さらなる仲介会社との関係強化を図り、新たな取り組みに踏み出したことは、PM会社選定における一つの試金石になるかもしれない。