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伊藤忠アーバンコミュニティ 中国でビル管理ビジネスに参入 国際的な競争力強化に取り組む

2013.07.15 17:33

 伊藤忠アーバンコミュニティ(東京都中央区)は7月11日、中国の大手ファシリティマネジメント会社グループの持株会社である「ESGホールディングス・リミテッド(以下ESG社)」に一部出資したと発表した。
 同社は平成23年に海外事業専任部署を設立して以来、インドネシア、ベトナム、フィリピンに所在する伊藤忠グループ関連の工業団地・サービスアパート・オフィスビルについてプロパティマネジメントに関するアドバイザリー業務を提供してきた。中国では伊藤忠商事(東京都港区)が不動産開発を手掛けている関係から、海外進出の次なる注力エリアと位置づけ、ビル管理分野での進出を検討していた。
 ESG社は中国全土でファシリティマネジメント業務を手掛け、売上ランクにおいてトップ5に位置づけられる、業界大手の一角である。空港・鉄道などの公共施設の他、オフィスビル・商業施設・住宅等の民間施設や各地のランドマーク物件をはじめ幅広い管理実績を有する。今回、同社がESG社に出資したのは、ESG社をプラットフォームに、急速に拡大する中国の不動産管理マーケットの成長を同社の海外成長戦略に取り組むことが狙いとなる。今後はESG社に対して日本式管理技術の移転を図ることや、伊藤忠グループのネットワークを活用した営業強化を推進することで事業基盤の強化・拡大を図り、収益化を目指すという。




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