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アイテス 太陽光パネルの故障個所を特定し自由度の高い保守点検を実施

2013.07.15 17:19

 メンテナンスフリーを謳う太陽光発電システムが多いが、実際には太陽光パネルの劣化や故障によって発電ロスを起しているケースが多いという。しかし、太陽光発電の保守点検手法は確立されておらず、パネルに内在する劣化や故障を発見しにくいのが現状だ。特に発電出力の比較で不具合系統がどのパネルに存在するのか特定するのが難しい。
 そうした背景を受けて、太陽電池などのパネル検査装置の開発や電子部品の解析・評価サービスを行うアイテス(滋賀県野洲市)は、屋外に設置されたソーラーパネルの発電状況を感知し、点検する「Solamente(ソラメンテ)」の新製品として「Solamente-iS」を新たに開発。前製品と比較して、必要機能を絞り込み、よりシンプルな操作性を実現。太陽光発電の高度な技術知識がなくても点検作業が行え、見たままの点検結果が得られるようになった。
 同製品はハンディタイプで持ち運びが簡単。パネル表面から発電電流を検知できるため、発電出力が低下している故障パネルの特定に役立つ。また、住宅用ソーラーの施工、保守点検の際、動作確認に活用できる。点検時の日照強度を測定し、検出感度範囲を最適化することで天候変化による発電量の変化に応じた安定した感度を確保できる。曇りや夕方などの日照が弱い時間帯にも対応でき、点検作業の自由度が大幅に広がるという。




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