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TOTO 昇降機能を搭載し車いす使用者に対応

2013.07.22 16:33

 高齢者施設や病院を対象に、車いす利用者に配慮した「車いす対応洗面」の開発に注力しているTOTO(北九州市小倉北区)は、車いす対応洗面昇降タイプを8月1日に発売する。
 高齢化が進む中、様々な高齢者施設で車いすのまま洗面を使用する割合が増えており、小柄な女性の高齢者や体格のよい男性など、体格や身体の状態によって洗面の使いやすさに大きな差が出ている。特に複数の入居者が利用する高齢者施設では、その傾向は顕著だ。そうした背景を受けて、同社では体格や身体状態が大きく異なっていても、最適な高さで洗面を使用できるように、昇降機能を搭載した車いす対応洗面を開発した。
 例えば、車いす使用者で小柄な女性の場合、洗面のあふれ面高さは650mm~700mmが平均的で、成人男性の車いす利用者では、あふれ面高さは750mm程度になり、高さを変更できない洗面は非常に使い勝手が悪い。一方、同製品は操作レバーにより手動であふれ面高さを昇降させることができ、650mm~800mmの間で最適な位置に調整可能だ。また、排水位置を奥側に配置することで配管カバーの出っ張りをなくし、車いすに乗っていても膝がぶつかりにくい仕様にしているのも特徴だ。




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