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アンティバックジャパン 除菌・消臭とともに香りを楽しむ空気清浄機 独自のカプセル化技術でウイルスや細菌を不活性化
2013.07.22 16:15
執務空間や医療施設・公共施設のみならず、一般家庭にも広く普及している空気清浄器。空気中に含まれるウイルスの除菌や消臭などの効果が室内の快適性向上に大きく役立っているが、アンティバックジャパン(兵庫県芦屋市)では、シンガポール大学とドイツのエボニック社との共同開発による、除菌・消臭とともに香りも楽しむことのできる空気洗浄器「マジックボール」の販売を手掛けている。シンガポールで誕生した同製品は平成19年の同社設立から日本国内での販売が開始され、これまでに成田や羽田といった空港施設の喫煙スペース、宿泊施設、医療施設、飲食店舗など、数多くの導入実績を残している。
「マジックボール」は同社独自の「カプセル化技術」を採用しており、機器の内部に取り込まれた空気は専用の水溶液と混ぜ合わされ、外部に霧状となって散布される。空気中に含まれるウイルスや細菌はミスト化された専用液に包まれ不活化することで、再び空気中に放出されても人体に影響を及ぼすことはない。同社によれば、「マジックボール」を用いることで空気中のインフルエンザウイルスの生菌を99・96%除去することが検査によって実証されたとのこと。機器に使用する専用の水溶液は、同社が販売する専用液「ソリューション」を水で薄めた希釈液で、「ソリューション」は設置場所に応じた数十種類の香りのバリエーションが用意されている。
同社執行役員の八田知巳氏は「『マジックボール』はタバコなどの気になる臭いから、梅雨時のカビ対策や冬季のインフルエンザ対策など、一年を通じて室内の空気環境を正常に保つと同時に、場面に応じた香りを演出することができます」と話している。