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エステートタイムズ 不動産競売市場に活況の気運 1都3県で落札額が上昇2年連続で下落が続いた落札額が反転

2013.08.05 15:14

 関東エリアの不動産競売情報を扱うエステートタイムズ(東京都豊島区)は7月30日、平成25年上半期の1都3県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)の不動産競売統計(期間入札)を発表した。
 同社の統計によると、関東エリア1都3県の不動産競売物件は平成23年から平成24年にかけて落札価格の下落傾向が続いていたが、今年上期は各エリアで落札価格が上昇。さらに、入札本数もすべての本庁・支部で増加し、高い落札率を継続しているという。
 物件価格に関して、入札対象となった売却基準価格の中央値は前年と大きく変わらず、30万円下落の852万円という結果になった。一方、都県別では埼玉県718万円、千葉県496万円はほぼ前年並み、東京都は35万円下落して1327万円、神奈川県は24万円下落し929万円だった。比較的規模の大きい物件で売却基準価格が1億円を超える物件は前年に比べ減少し、物件数が約40%減少。全体の物件数に対する構成比は1・2%から0・8%に減少した。
 一方、物件の落札価格(対売却基準価格の乖離率中央値)は平成23年から平成24年にかけて下落傾向が続いていたが、今期各都県で上昇し、特に東京都は前年に比べプラス0・14ポイント、埼玉県はプラス0・11ポイントと大きく上昇した。




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