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淡路エリアマネジメント/安田不動産 新旧住民、ワーカーなどが参加 ワテラスガーデニングクラブ発足 コミュニティを育む核として期待
2013.08.05 15:10
都会のど真ん中で「土いじり」に興じる最高のぜいたくを味わえる。
淡路エリアマネジメント(東京都千代田区)と安田不動産(東京都千代田区)は、千代田区神田淡路町二丁目で進めてきた再開発プロジェクト「WATERRAS(ワテラス)」を中心とした街全体を、古き良き伝統を受け継ぎながら街の活性化や交流を醸成する仕組みとして「エリアマネジメント」に注力してきたが、その中核となる「ワテラスガーデニングクラブ」が発足。3日には新旧住民、周辺住民、ワーカー、居住学生など「ワテラス」に関わる各代表者が参加して「ワテラスガーデニングクラブ発足式」が行われ、記念植樹式やガーデニングクラブ参加者による記念植栽式が開催された。
ワテラスガーデニングクラブは日本大学短期大学建築・生活デザイン科准教授の山﨑誠子氏が監修し、再開発において一体整備された千代田区立淡路公園およびワテラス内の緑地を活動拠点にして、同エリアの緑地の環境作りをサポートするクラブ活動を展開する。新旧住民や周辺住民、ワーカー、学生など様々な人々が参加し、新たなコミュニティを育んでいくことを目指している。
ガーデニングクラブの活動は毎月2回、土曜日の午前中を予定しており、毎回植物に詳しい専門指導員によって園芸のレクチャーを受けることができる本格的なカリキュラムを用意。しかし、その目的は会員同士で交流を深め地域交流活動の促進を目的にしているため、初心者にこそ参加してもらいたいという。
安田不動産の西村公男専務取締役は「もともと、神田は江戸時代に世界屈指の園芸文化を有していたエリアでした。神田に花卉卸売市場があったこともあり、多くの花に携わることで、いかに江戸時代の文化を継承していくかを念頭に置いています。『古き良き伝統を受け継ぎ、新しいコミュニティが育まれるまちへ』という『ワテラス』のコンセプトの中核になるようガーデニングクラブには期待しています」と語った。