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大成建設 生物多様性に配慮した施設計画を行うため簡易評価ツール「いきものコンシェルジュ」を開発

2013.08.12 16:14

 大成建設(東京都新宿区)は「地域の生物多様性に配慮した空間づくり」を実現するため、施設計画地を訪れる可能性のある「いきもの」を示すなどの簡易評価ツールとして「いきものコンシェルジュ」を開発。同社が関わる多くの施設計画提案において積極的な活用を開始する予定だ。
 日本国内では平成22年に名古屋市で開催された生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)を契機に生物多様性に対する社会的な関心が高まっており、いまや生物多様性への配慮は環境配慮型の施設計画を行う上で欠かすことのできない要素のひとつになっている。ただ、生物多様性に配慮した施設計画を行うには緑地や水辺などの環境構成要素の規模や配置について、事業に携わる関係者がその方向性や方針を決める上で必要な情報を迅速に入手することが求められる。
 この点を踏まえて、同社では計画を支援する生物多様性の簡便な評価ツールを昨年秋に開発。その後、より利便性を高めて使いやすいものとするため改良を重ね、今回「いきものコンシェルジュ」として顧客への積極展開を開始する。
 同サービスでは、まず樹林地や草地などの緑地や水辺といった生物の生息環境として重要な要素について、計画地周辺における面積や分布状況などの環境構成を把握し、周辺環境を簡易評価する。次に、計画地内の環境構成要素をチェックシートを用いて把握。チェックシートは「樹林編」、「草地編」、「水辺編」の3構成で、それぞれの規模を把握・評価。これらの評価を分析し、計画地に飛来可能な生物の種類を予測することで生物多様性を評価していく。 同社は「今後、この評価ツールをより早い段階から活用していくことで、地権者や事業者の皆様とコミュニケーションを図り、地域の生物多様性に配慮した施設作りに役立てていきたいと考えています」と述べている。




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