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小山企画 不動産オーナー向け保険活用術
2013.10.21 14:22
「生命保険を5倍売る方法」という著書を持ち、複数の生命保険会社や損害保険会社の乗合代理店を展開し、保険会社に対する研修事業なども手掛ける小山企画(大阪市中央区)の代表取締役・北尻克人氏が、不動産オーナー向けに、保険の活用術を伝授した。かつて建築・不動産営業に携わってきた経験の持ち主である北尻氏ならではの、各種保険を上手に活用するノウハウが詰まっている内容だ。
「相続税対策として保険を活用しようと考えた際に、最も有効な手段は生命保険を使うことです。被相続人の死亡保険金を受け取ったときは、相続税が課税されますが、そのうちの500万円×法定相続人数分が非課税となっています。さらに、生命保険を投資ととらえた場合、いかにパフォーマンスを大きくするか、かつ税金を少なくする方法を選択すべきでしょう。例えば不動産管理会社の代表を父親とすると、契約者=子供、被保険者=父親、保険金受取人=子供としておくと、相続税課税(最高50%)ではなく、一時所得課税(最高25%)の対象となり、税金が少なくなる場合が多々あります。また、生命保険は、分轄協議の対象から外れて、指定した受取人が、じかに保険金を受け取ることができますし、遺留分の対象からも外れますので、使い方次第では大きなメリットがあります。一方、医療保険や養老保険、定期保険、年金は相続税対策としては向きません。また、ドルなど外貨建ての保険に関しても、為替レートの変動に左右されて、受取時の保険金の額が不確定であることから、同じく相続税対策としては不向きです」(北尻氏)