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エア・ウォーター 木材とプラスチックの優れた特性を兼備 木の風合いを実現するハイブリッドルーバー
2013.10.28 12:05
産業ガス分野やエネルギー関連事業をはじめ、多角的に環境事業を展開するエア・ウォーター(大阪市中央区)は、木材とプラスチックそれぞれの優れた特性を兼備した木材・プラスチック複合材「エコロッカ」を開発。デッキ材やルーバー材、ウォール材等、公共施設を中心に、学校・福祉施設、商業施設等で活用されている。
同製品は廃木材と廃プラスチックを主原料としているため、廃棄物低減に貢献すると共に、再使用が可能だ。また、木質の混合比率は51%~55%で、柔らかな木の風合いを実現しており、景観材として利用できる。通常の建築用木材のようにトゲやささくれが生じず、高い安全性も魅力といえるだろう。
この応用力の高いエコロッカを用いて開発されたのが「エア・ルーバー」である。アルミ材とエコロッカを一体化したルーバー材であり、天然木の質感を持ちながら軽量化、スピード施工、コストダウン等を実現。内部はアルミ芯材のため、中空内部に雨水が浸水しても膨張変形しない点も大きなメリットといえる。また、施工スピードが大幅に向上したことで、複雑な形状の建物にも柔軟に対応でき、意匠性向上に寄与してくれる。