週刊ビル経営・今週の注目記事
毎週月曜日更新
井澤 スマホ用魚眼レンズで物件写真を全体像を1枚の画像に収め業務効率UP
2013.11.04 17:06
一般的なコンパクトデジカメで物件写真を撮影すると、物件全体が画面に収まらず、何枚も撮影したという経験をお持ちの不動産仲介・管理会社の担当者は多いのではないだろうか。こうした問題に対して不動産業界で普及が進んでいるのがコンパクトデジカメ用の魚眼レンズだ。 人間の視界では捉えきれない広い画角を捉えることができる魚眼レンズは円形写真でおなじみだが、高性能のレンズになるとレンズから前面にある被写体はすべて画像として捉えることができる。この効果を生かして間取りの狭い貸室内を撮影しても全体像を1枚の画像に納めることができるのだ。
井澤(東京都板橋区)はコンパクトデジカメ用魚眼レンズを開発・販売している企業のひとつだ。同社が取り扱う魚眼レンズ「IDF―3」は他製品と比べて圧倒的な性能を誇る。平成24年度板橋産業連合会会長賞を受賞したスグレ物である。
不動産業界における使用シーンは多彩だ。賃貸・売買物件の内観・外観の撮影や駐車場用の土地の撮影。リフォームや原状回復後の状態確認用の撮影まで多岐にわたる。近年は太陽光発電の周辺環境を調査する目的で使用されるケースもある。
また、最近では爆発的に普及しているスマートフォン用魚眼レンズの販売を開始した。
「量販店で販売している魚眼レンズは、魚眼レンズといえども画角が120度程度しかないものもあり、画像の両端が見切れてしまいます。しかし、当製品の入射角は185度あり、画像のクオリティは段違いです。また、某不動産事業者からの要望を受けて、全従業員が所有しているスマートフォンでの魚眼撮影を可能にしました。撮影後、すぐにメールできる点も便利です」(主任 井澤 正男氏)
さらに、画像補正ソフトが付属され、撮影した画像を修正して平面画像にすることも可能だ。