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日本土地建物 環境配慮に特化した「日土地虎ノ門ビル」竣工

2013.11.11 17:48

 日本土地建物(東京都千代田区)は10月31日、港区虎ノ門1丁目において開発を行ってきた「日土地虎ノ門ビル」が竣工したと発表した。同ビルは日本土地建物本社に程近い虎ノ門地区に位置し、同社の環境フラッグシップビルと位置づける環境配慮・省エネ性能を備えたオフィスビルである。建物規模は地上11階地下1階塔屋2階、敷地面積1536・83㎡、延床面積1万1507・82㎡となっている。
 同ビルは米国の建築物環境評価「LEED Core&Shell」の「Gold」事前認証と、国内の建築環境総合性能評価システムである「CASBEE」のSランクを取得。「DBJ Green Building認証」においては、最高ランクの「Platinu㎡012」(プラン認証)を取得している。また、PAL(年間熱負荷係数)削減率25%以上、ERR(設備システムのエネルギー消費低減率)35%以上を達成し、東京との建築物環境計画書制度において、最高ランクの段階3を取得している。
 建物外観は、白を基調とした縦連窓の端正なデザインで、外構は建物の周囲を囲むピロティに沿って高木及び中木を植え、街並みに緑と潤いを提供する。また、エントランスホールとピロティを一体化することにより、明るく開放的な外部環境を創出する。建物にはエアフローウィンドウやLED照明、太陽光発電パネル、雨水貯留槽などの環境配慮設備を設置し、各テナントのエネルギー使用量の見える化システムの導入など、約20項目の環境への取り組みを行い、ハイレベルな環境配慮型ビルを実現している。




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