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ダイビル 正式名称が「新ダイビル」に決定

2013.11.18 17:40

 ダイビル(大阪市北区)は12日、大阪市北区堂島浜で建替え工事を進めている「新・新ダイビル(仮称)」の正式名称を、「新ダイビル」に決定したことを発表した。
 計画地である堂島エリアは、江戸時代に諸藩の蔵屋敷が置かれ、世界初の先物取引市場であった堂島米会所があった「天下の台所大坂」を代表する地である。同社は戦後、1950年代に、この米会所跡地とその周辺を取得し、昭和33年に南館、昭和38年に北館を完工、開業した。以来、半世紀にわたって旧建築物は数多くの企業・団体のオフィスとして利用され、また、屋上には4000本を超える雑木を配し、自然そのものを重視した設計となっていたため、多種の野鳥や昆虫が生息し、オフィス街における憩いの場ともなっていた。同社の発表によれば、計画建物の名称は、こうした旧建築物に寄せられた信頼や愛着を次代にも受け継ぎ、再び「新ダイビル」と親しみを込めて呼ばれたいとの思いから決定した。
 「新ダイビル」の建物規模は地上31階地下2階塔屋3階で、延床面積は約7万6000㎡。東西面3・2m、南北面1・8mの石貼の大庇が特徴的な外観となっており、大庇によって開放的な眺望を確保しながら、日射を遮蔽する。また、柱を窓の外側に配置した設計により、地上5階から31階のオフィスゾーンでは、レイアウト効率に優れた無柱・整形の空間を実現しており、地上1・2階には街の賑わいを演出する商業施設を設けるほか、4階には貸会議室・カフェテリアを設置してビルの利便性向上を図るとしている。




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