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コプラス 士業をターゲットにしたシェアオフィス開業
2013.12.02 16:09
コーポラティブハウス事業を中心に、不動産コンサルティング、リノベーション事業等を展開するコプラス(東京都渋谷区)は、同社が企画・運営するシェアオフィス「sharel(シェアル)」シリーズ第4弾として11月25日に開業を控える「シェアル虎ノ門」の内覧会を開催した。
同施設は、東京メトロ「神谷町」駅から徒歩1分に位置する「虎ノ門KTビル」2~4階に開設された。同ビルの竣工は昭和50年。物件の競争力を高めるための施策となる。
これまで「シェアル」シリーズは岩本町、日本橋、南青山で開設しており、本件で5棟目。エリア特性やオフィスニーズを加味し、各施設でコンセプトが大きく異なるのが特徴だ。同施設の企画立案にあたっては綿密な市場調査を行った結果、弁護士や税理士等の士業関係の需要が見込めると判断。2階部分の共用ラウンジには応接用に使えるソファ席や、常駐スタッフによる受付を開設。会議室も備え、クライアントとの打ち合わせ等に利用できる。また、士業関係者のワークスタイルに合わせて、3、4階はSOHOフロアとして、シャワーブースやクローゼット、洗面台、デスクカウンター等が備え付けられた個室空間を用意している。
一括借り上げではなく、同社が運営受託する形となるため、一般的な賃貸借契約に比べて収益の安定性が課題だが「シェアル岩本町」の場合、オーナーがビルを買い増した後に、新たに「シェアル岩本町アネックス」を増設したケースもあり、オーナーには好評だ。また、同社が運営することにより、単純な場所貸しだけではなく、利用者同士の異業種交流会やイベントを多数企画し、人的交流によってビル活性化が図れるという。