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富士通ゼネラル 省エネ需要高まる北米向けに追加型マルチエアコン投入

2013.12.16 16:25

 富士通ゼネラル(川崎市高津区)は、北米向けに業界トップクラスのエネルギー消費効率を実現した追加型ビル用マルチエアコン「AIRSTAGE」VR―2.シリーズを12月に発売すると発表した。
 同社によると、北米地域の業務用空調機システム市場は、全部屋を一律に冷暖房する全館空調方式が主流だという。しかし、省エネ性向上のニーズが高まる現在、部屋単位で室温の制御ができる個別空調方式によるマルチエアコンの需要が毎年20%以上のペースで伸長。中でもエネルギー効率の高い冷暖房同時運転タイプの需要が半分程度を占めている。同地域ではビルに対する省エネ規格(ASHRAE規格)の強化や、建物の環境負荷をランク付けする第三者認証の取得(LEED認証)を背景に、空調機器に対しても高い省エネ性能や様々な節電機能が求められているという。
 新シリーズは、3台の室外機を組み合わせ、最大で84・4kWの能力を発揮する業務用空調で、高密度マルチ熱交換機などの独自の省エネ技術や、冷房・暖房を同時運転する際の排熱利用効率を高めることで、米国空調暖房冷凍工業会が定めたエネルギー消費効率「SCHE」で30・1を達成。また、ASHRAE規格に対応し、最適な省エネ運転を実現するプログラムを搭載した「タッチパネル式リモコン」も開発。これに加えて、新開発の大容量ツインロータリー圧縮機を搭載し、室外機の省スペース化やコンパクトな「冷暖切り替えユニット」、「コーナーカット吸い込み構造」を採用することで、設備設計効率の向上を図るなど、施工面での自由度を高めているのも特徴となっている。




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