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東急不動産 「渋谷駅桜丘口地区再開発計画」を都市計画案 街の国際競争力強化を図る施設なども整備
2013.12.23 12:15
東急不動産(東京都渋谷区)では、渋谷駅桜丘口地区再開発準備組合に地権者及び事業協力者として参画し、桜丘口準備組合の地権者とともに街区における一体的な再開発の検討を進めている。同組合が推進する「渋谷駅桜丘口地区再開発計画」に関して、19日に東京都知事に対し都市再生特別措置法に基づく、都市再生特別地区の都市計画提案が行われた。
日本を代表するターミナル駅である「渋谷」駅を中心とした地区は、平成17年12月の都市再生緊急整備地域指定や「渋谷駅中信地区まちづくり指針2010(平成23年3月渋谷区策定)」等のまちづくりの方針に基づき、渋谷駅街区土地区画整理事業及び鉄道改良事業と連携した抜本的な再開発について平成24年4月開業の「渋谷ヒカリエ」を皮切りにその具現化を進めており、渋谷駅地区駅街区・渋谷駅地区道玄坂街区・渋谷三丁目21地区の周辺3街区においては、平成25年6月に都市計画決定がなされている。再開発計画は「渋谷」駅に隣接しており、現在の駅周辺における交通網が抱える課題を解決するため、周辺再開発と連携した縦動線アーバン・コア、歩行者デッキ、ネットワークの整備を行うほか、街区再編と併せた都市計画道路の整備及び地下車路ネットワーク等の整備により、利便性・安全性の向上を図るとしている。
計画氏は3街区に分かれ、A街区では地上36階地下5階建て、地上15階地下4階建ての2棟の複合施設を建設。B街区では地上32階地下2階建ての複合施設が建設される。「渋谷駅桜丘口地区再開発」の総延床面積は24万1400㎡。事務所・商業・住居棟の機能を集積した複合施設を建設する予定となっており、街の国際競争力強化を図るため、居住者や外国人ビジネスマンの生活を支援する施設や、クリエイティブ・コンテンツ産業の連携を創出するための企業支援施設などの機能が導入される。また、同社によればこの計画は渋谷駅中信地区の都市基盤整備を完成させる重要なプロジェクトとなっており、渋谷駅南西部に広がる桜丘地区の玄関口を整備することで南側の街の活性化につなげ、渋谷の街全体の魅力向上に貢献するとしている。