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竹中工務店/日本ビソー 調査時間を約40%削減できる外壁調査システム

2013.12.23 17:24

 竹中工務店(大阪市中央区)は今月18日、日本ビソー(東京都港区)と共同でタイル打診調査から損傷部分の数量積算および報告までの時間を約40%短縮できる外壁調査システム「カベロク」を開発したと発表した。
 同システムは、建物外壁の状態を動画で記録し、その画像を直接調査報告書へ生かしていくことで、短時間での調査結果報告が可能。調査結果そのものを画像として記録するため、調査記録の漏れや記録作成の間違いを防止することもでき、信頼性を保ちながら多様な建物調査に対応することが可能になった。
 調査方法は、ビデオカメラを搭載した建物外壁打診用の「一人乗りチェア型ゴンドラ」と「画像処理・損傷数量自動集計・報告書作成システム」で構成。専門調査員がゴンドラに乗って壁面の打診調査を実施し、タイルやモルタルの浮き、ひび割れ等の損傷を直接壁面にチョーク等で表示。次に、壁面に記した調査結果と共に搭載カメラで動画を記録し、画像処理を行い、壁立面の静止画像として合成する。最終的にこの静止画像をもとにしたCAD図を作成し、報告書が完成することになる。これにより、検査実施前の壁面図作成・現場での打診結果を図面化するため、現場での図面記入が不要になり、報告書作成時の人的ミスも防止することが可能になった。また、調査結果をすべて画像として記録できるので、正確な報告が行えると共に、建物の長期維持保全を図る際の調査時点ごとの状況を記録として保存し、適宜活用することも可能だ。
 開発したソフトはAutoCAD上で動作し、損傷情報は種別、調査部位ごとに数量が自動で積算集計され、Excelファイルとして出力。不具合一覧を作成することができる。




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