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田中商会 回収の効率化と自社処理で廃棄物処理コストを大幅削減
2014.01.06 10:09
ビルなどの施設から排出される廃棄物の回収から運搬・処理・リサイクルを行う田中商会(東京都江東区)。廃棄物を取り扱う業務は個人情報やプライバシー保護の観点から、高い安全性や信頼性を必要とする。同時に、リサイクルなどでの環境貢献に対する役割も大きい。同社では廃棄物の中間処理場を自社で所有。回収した廃棄物をリサイクル可能なものと不可能なものに選別する。回収した廃棄物の中でも大部分を占める古紙・紙ゴミ・不燃物などは、全てリサイクル品の原料として様々な形に姿を変えている。一般的な廃棄物の回収から処理までの工程においては、廃棄物を分別・処理するために中間委託処理業者に分別を依頼し、その後最終処分場に運搬する必要がある。これにより多額のコストが発生してしまうのだが、自社処理の徹底に努める同社は余分なコストを最大限圧縮することが可能だ。この他、同社では各クライアントの回収先もエリア別に絞り込んで効率的に実施することで、運搬コストならびに作業時間の短縮にも努めている。
代表取締役の佐々木宏行氏によれば、ここ最近では廃棄物処理に関して環境配慮やコスト削減に取り組む建物所有者及び管理者は増えているとのことで、同社は東京都心部や横浜エリアなどでクライアント数を着実に伸ばしているという。
「作業品質とスタッフの対応力はクライアントから高い評価を得ています。既存施設においては、効率的なサービスの提供と自社処理による中間コストの削減によって、廃棄物処理に関するコスト削減を提案します。場合によっては従来から3割程度、廃棄物処理コストを削減することも可能ですので、コスト削減と環境貢献の両立を検討される際にはご相談下さい」(佐々木氏)