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パルコ 南北地方都市で施設を拡大

2014.01.13 17:02

 パルコ(東京都豊島区)は西日本鉄道(福岡市中央区)と、「福岡パルコ」に隣接する「ソラリアステージビル(旧福岡駅ビル)」の一部へ出店する「出店予約契約」を締結したと発表した。発表は1月7日。
 西日本鉄道が保有する「ソラリアステージビル」と「福岡パルコ」は3カ所の連結通路で結節している。
 パルコは、「ソラリアステージビル」の一部に「福岡パルコ」を出店し、増床することによって、新たなテナントを誘致するとともに、西日本鉄道と連携し、「福岡パルコ」と「ソラリアステージ」、「西鉄福岡」駅との間の回遊性を向上させ、九州の商業の中心である福岡・天神エリアの魅力向上に努めるとしている。
 この出店に際しては、内外装の刷新を行ったうえ、平成27年春の開業を目指して、準備を進めるとのこと。
 出店エリアは、「ソラリアステージビル」の一部、地下1階、M3階、3階、4階部分。賃貸借面積は約3300㎡、投資額はおよそ5億円をそれぞれ予定している。
 またパルコは、北海道・札幌大通地区に「札幌ゼロゲート(仮称)」を出店することを決定し、札幌信用金庫(札幌市中央区)との間で、同信用金庫が保有する土地の一部を賃借することに関し、「土地賃貸借予約契約書」を締結したことを発表した。発表は昨年12月25日。
 パルコは、札幌信用金庫から同計画地を借地したうえで、同信用金庫が建設計画中の「(仮称)札幌信用金庫本店ビル」の北側に、新たな商業施設を建築し「札幌ゼロゲート(仮称)」として、平成28年春の開業を目指している。
 新たな商業施設は、「札幌」駅から「すすきの」駅まで続く地下通路、地下街「ポールタウン」と、地下2階レベルで段差がなく接続するバリアフリーの動線をもうけ、来街者の利便性の向上を図るとともに、「札幌パルコ」から連続する、魅力的な商業空間を作り出すことで、周辺エリアの回遊性を促進、賑わいを生みだすことに寄与するとしている。




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