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三菱重工業 既設配管を流用できるビル用マルチエアコン

2014.01.27 13:30

 三菱重工業(東京都港区)は、同社が展開するビル用マルチエアコン「冷房フリー(Hyper Multi)LXRシリーズ」に、既設の冷媒配管が流用可能な更新専用モデル「R―LXRシリーズ」を新たに開発。3月から受注を開始すると発表した。
 同シリーズは、既設冷媒配管が流用可能かつ高効率化を実現し、工事にかける省コスト性と省エネ性を両立。高効率化のため、集中巻モーターを採用した圧縮機を搭載し、モーター巻線部での損失低減により、特に中間性能(定格能力の約半分)領域で大きな省エネ効果を獲得した。また、圧縮機のスクロール構造にマルチポート機構を採用することで圧縮工程における圧縮機内圧力バランスを最適化して高効率化を実現してする。一方、施工性では、更新時にシステム規模を拡大したいというニーズにも応えられるように室外ユニットから最遠室内ユニットまでの冷媒配管長制限を実長160m(相当長185m)とした他、配管総長510mを実現した。室内、室外ユニット間高低差制限は50m(室外ユニット上方設置の場合)、室内ユニット間高低差制限も18mとし、高層化が進む都心部の大規模ビルの設備更新にも十分に対応できる仕様となった。
 8馬力から14馬力までを単独機、16馬力から30馬力までを大小2母形の組み合わせ機で構成し、全12機種をラインナップする。




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