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サカタのタネ/昭和フロント 夏季の外壁表面の温度を抑え 熱負荷の削減も可能に
2014.03.10 13:43
異業種の2社、種苗や造園のサカタのタネ(横浜市都筑区)と三和ホールディングス(東京都新宿区)の子会社であるアルミ建材の昭和フロント(東京都千代田区)が共同開発を行った壁面緑化システム『アクアヴェール』が発売。「建築物と植物が一体となった緑の被膜工法の開発」をテーマに開発された商品である。
ユニット本体に軽量かつ、さまざまなカラーバリエーションに対応可能なアルミニウム素材を採用し、ユニット自体も額縁を模したデザインとすることで、建築物と緑化の一体化と、高い意匠性を実現。取り付けの方法や、地震に対する安全性などの構造的な悩みも、壁面緑化システムとして提案することで解決することができる。土壌には高い保水性と排水性を併せ持つ無機質軽量人工土壌「アクアソイル」(イケガミ製)を採用。長期間にわたり良好な緑化が維持できるとともに、これまでの一般的な壁面緑化と比べかん水量は約7割減、さらに剪定などにかかるメンテナンス費は約2分の1に低減。また、夏期の外壁表面温度の上昇を抑えて熱負荷の削減に貢献できるほか、アルミニウムをはじめシステム全体がリサイクル可能な材料なため環境に配慮した商品となっている。植栽する植物については、年間を通じて緑化を維持できるツルマサキ、ヘデラ、カレックスなど耐久テストにより選定した10品種をベースに最適な植物を提案。なお、商品名「アクアヴェール」(現在商標出願中)は、フランス語のAQUA VERT=「水と緑」から命名している。