週刊ビル経営・今週の注目記事
毎週月曜日更新
東日本旅客鉄道 「横浜」駅西口に新ビル計画 国際競争力強化を目指す
2014.03.24 10:28
東日本旅客鉄道(東京都渋谷区)は、国際都市横浜の玄関口にふさわしい魅力とにぎわい溢れる「(仮称)横浜駅西口ビル計画」を推進することを発表。平成32年開業予定。
「横浜」駅周辺エリアの集客拠点の一翼を担い、エリア価値向上に寄与する商業施設と共に、駅直結の利便性を有し、国際競争力の強化に役立つ業務施設等の整備をする。
同施設の用途は、商業施設・業務施設等の駅前棟。駐車場、保育所等の鶴屋町棟となる。建物規模は、駅前棟は地上26階地下3階、延床面積約9万4000㎡(商業施設地上10階地下2階、約6万6000㎡、業務施設地上12階から26階、約2万8000㎡)、敷地面積約8700㎡。鶴屋町棟は地上9階、延床面積約2万4000㎡、敷地面積約5000㎡。
同計画では、駅前棟に「横浜」駅西口の新たな玄関口として象徴的に際立たせたファサードデザインとしたアトリウムを作る。4層吹き抜けの明るく開放的なアトリウムは、交通結節点としての機能に加え、地域コミュニティの場とし、来街者等に情報を提供する情報発信機能を整備。また、線路側には、回遊デッキや、屋上広場を整備する。
また、多層的な歩行者ネットワークを形成し、各鉄道路線、周辺施設、地下街等への円滑な移動ルートを作り、街とのつながりを積極的に図ることで、駅・町の回遊性・利便性向上に貢献していく。
さらに、省エネルギー設備の導入や再生可能エネルギーの活用等、地球に優しい環境意識の啓発促進に寄与する先進的な環境への取り組みを実施。地震や津波等の大規模災害時に、滞留者1万人・帰宅困難者3000人の受入れを想定し、スペースを確保、積極的に受入れを行う。駅前棟2階に防災センターを設置し、3階に地域総合防災拠点を整備する。