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ソロモンキャピタル タイ不動産の情報提供サイト開設
2014.03.24 10:24
経済成長著しい東南アジア。不動産市場も同様に成長を遂げており、キャピタルゲインを見込めるマレーシアやミャンマーへ投資を行う不動産会社は多数存在するが、現地の商習慣等に馴染めず、撤退するケースも見受けられるようになってきた。 将来的なポテンシャルを見込める東南アジアの不動産マーケットだが、現時点では問題点が多く、様子見したほうがよさそうだが、国内投資家に向けてタイの不動産の売買仲介を展開するソロモンキャピタル(東京都中央区)の代表取締役、岩元哲也氏は「タイの不動産市場は日本人投資家にとっては『優しい』マーケットです」と指摘する。
「タイは世界中から観光客が増え続けている観光立国でもあるため、昔から欧米人がコンドミニアムに投資していました。そのため、他の東南アジア諸国と比較しても、商取引のルールが確立しており、海外不動産投資の素人でも気軽に参入できます」(岩元氏)
タイの最大の魅力は、治安の良さと現地人の人柄だ。先日、反政府デモが起こったばかりで、ニュース等で過激な一面が伝えられたが「あくまで一場面を切り取っただけで、官庁街以外は落ち着いたもの」(岩元氏)だといい、政情不安には程遠いという。また、海外投資には出口戦略として売却先があるかどうかが重要だが、同社が投資家に勧めている物件は需要が見込めるホテル仕様の大型施設をはじめ、観光客に需要が高いコンドミニアムなど、いわゆる優良物件ばかりだ。
「タイ最大のリゾート地の『パタヤ』をはじめ、特に日系企業が多数進出している『シラチャ』と呼ばれるエリアの取引のお手伝いをしています。特に『シラチャ』は工業団地で働く日系駐在員が多く、日本人の居住密度が世界一ともいわれており、新たに供給したマンション等は即完売。さらに競合施設がないためホテルも高稼働で宿泊費も高騰しています」(岩元氏)
さらに物価が相対的に安く、円高当時は400万円も出せば高級マンションに投資できたといい、円安に振れた現在でも500万円程度から投資可能。日本よりも投資額のハードルが低く、出口戦略も描きやすいのがタイ不動産マーケットの最大の魅力といえるだろう。また最近は海外不動産であっても、ローンを出す銀行も増えてきたため、最初の海外不動産投資としてタイはうってつけだ。
こうした魅力を国内投資家に向けて周知するため、同社では今月8日、タイの不動産情報を発信するサイト「タイ不動産クラブ」をスタートさせた。現地の旬の情報をいち早く提供するのが狙いとなる。