週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

東急電鉄 耐震改修見学会・セミナー開催

2014.04.07 17:12

 東急電鉄(東京都渋谷区)では、4月23日、24日の両日、テナントビル所有者や自社(オフィス)ビルの建物担当者向けに耐震改修事例見学会・セミナーを開催する。「東急百貨店」の耐震改修工事の事例を見学し、セミナーをするという内容となる。  東急電鉄では、一昨年より、主に東京都の特定緊急輸送道路沿い物件所有者を対象とした「沿道耐震サポートサービス」を行っており、これまでに約100物件を対象に、相談を受けた実績を持っている。
 昨年4月には東京都から耐震化アドバイザーとして選任されており、東京都から要請を受けてアドバイザーとして派遣された件数は約30件にのぼる。
 「特定緊急輸送道路沿道の旧耐震建物所有者を全体的に捉えると、昨年までは耐震診断を実施するという段階だったと思います。今年は診断結果を受けてどうするかという段階に移るでしょう。このサポートサービスを行ってきた私たちの経験から、建物所有者にとって、今最も足りないものは、耐震に関する『情報力』だと感じています。また、所有者がどのような点で悩んでいるかの傾向もつかめてきました。東急電鉄は建物所有者という立場でもあるなかで、なるべく所有者の意向に沿うような解決法を提案できるよう、様々な選択肢があることを提案します。それによって、建物が旧耐震基準である現状から、次は何をすべきかについての決定のスピードを上げ、所有者が次のステップに進めるようサポートすることが、私たちの役割です」(三渕氏) 見学会は、両日とも、会場は「渋谷ヒカリエ」11階Hikarieカンファレンスルームで10時開始(12時終了予定)、各回の定員は24名で、申し込み者多数の場合は抽選になる。
 4月23日はテナントビル所有者向け、4月24日はオフィスビル建物担当者向けとなる。終了後は希望者を対象に、個別の相談会も実施する。




週刊不動産経営編集部  YouTube