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JLL シンガポールREITとのホテル売却契約まとめる。
2014.04.14 14:50
総合不動産サービス大手のJLL(本社・米国シカゴ)のホテルズ&ホスピタリティグループは先月26日、間ノ岳合同会社が保有する「大阪なんばワシントンホテルプラザ」を89億円で売却する取引について支援した。JLLは日本市場において今年すでに7つのホテル(約1800室、200億円相当)のホテル資産売却契約を取りまとめている。
売却先はシンガポールのホテルREITである「アセンダス ホスピタリティ トラスト」。同社が日本のホテルを取得したのは平成24年7月上場以来2度目となり、同社ポートフォリオにおける日本不動産は2棟目となる。
「大阪なんばワシントンホテルプラザ」は平成9年竣工。地上14階地下2階、客室数698室で、2つのレストランを擁する。また、同ホテルは50年以上の業歴を有し、国内に43のホテルを展開するワシントンホテルが運営する旗艦店の1つでもある。
JLLホテルズ&ホスピタリティグループのマネージングディレクターを務める沢柳知彦氏は「昨年来アベノミクスの好影響で日本の主要都市におけるホテル運営マーケットは活況を呈しています。また、世界経済の底堅さから投資家のリスク選好とキャッシュフロー成長期待が高まっています。このような環境のもと、今回の入札においては国内外の上場企業、非上場企業、オーナーオペレーター、投資ファンドなどからの引き合いがありました。昨年に引続き本年も、日本はアジアのホテルキャピタルマーケットにおいて最も活発な市場のひとつとなっています」と述べている。