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ユナイテッド・アーバン投資法人 六本木でホテル事業を展開
2014.05.12 17:10
ユナイテッド・アーバン投資法人(東京都港区)が資産の運用を委託する資産運用会社であるジャパン・リート・アドバイザーズ(東京都港区)は4月30日、「ザ・ビー六本木」及び「399ビル」の両建物が所在する土地の信託受益権取得を決定した。同社の規約に定める資産運用の基本方針及び投資態度に基づき、同社の東京都心6区におけるホテルのポートフォリオのさらなる拡充を目的として同物件を取得したとのこと。
同物件は、東京メトロ日比谷線・都営地下鉄大江戸線「六本木」駅より徒歩1分に所在する。都内主要エリアへの交通アクセスに利便性があることから、ビジネス、観光の拠点として優れた立地となっている。
同物件が所在する六本木エリアは東京を代表する繁華街として知られている。とりわけ、近年における六本木ヒルズや東京ミッドタウンの開業により、オフィスや商業施設、文化施設等が集積する地域へと変容しつつある。同エリアは国内外からの宿泊需要を安定的に取り込むことができる立地である一方で、ホテルが比較的少なく、新規供給も限られていることから、同社は同物件を希少性が高い立地として評価したとのこと。さらに、平成32年に開催される東京オリンピックに向けて宿泊需要の増加が見込むことができることから、将来における収益力の向上も期待しているようだ。同エリアのビジネスシーンに新たな一石が投じられた。