週刊ビル経営・今週の注目記事
毎週月曜日更新
オフィスR&M オーナーとテナントが直接交渉可能な物件検索サイト 今年5月オープン・現在無料キャンペーン中
2014.08.04 16:09
オフィスR&M(東京都中央区)は、事業用不動産の賃貸・売買仲介からプロパティマネジメントやビルメンテナンスなどに至る総合的な不動産サービスを展開している。
そんな同社は今年5月、一歩先を行くオフィスビルの物件検索サイト「Officeモアレント」を開設した。
今やネットはオフィスを探すテナント企業にとって、情報収集でまず初めに活用するツールとなっている。既に様々な不動産仲介会社が物件検索サイトを運営し、多くの物件情報が掲載されている。
だが既存の検索サイトは必ずしも入居先を探すテナント予備軍にとって、有益な情報が掲載される枠組みになっていないという現実がある。テナント募集を行う物件ではフリーレントの設定や募集賃料の水準を下げる取り組みが一般的。だがサイト上ではこうした有益情報は見受けられないのが常で、検索サイトは貸主側主体のカードとして用いられるのだ。仲介業者も貸主優位な条件で結ぶことができれば「手数料収入というメリット」やその他の業務依頼につながる可能性があるだけに、テナント企業側に有益な情報の提供が蔑ろになっているのが現状である。
オフィスR&M代表取締役社長の宮本正好氏は、「物件のアピールポイントや賃料など条件面の情報開示が、実際のテナントニーズとマッチしていない例は少なくない」点の解消を考え続けてきた。
宮本氏は大手不動産仲介「ビルディング企画」の出身。ビルディング企画在籍時は賃貸物件情報誌の制作にも携わってきた。そこで同氏は不動産仲介の現場での経験や情報開示に携わった経験を生かし、新しいコンセプトの物件検索サイト「Officeモアレント」を開設に踏み切った。
「Officeモアレント」の最大の特徴はサイト内に掲載されている物件情報について、利用者であるテナント企業と物件を所有するオーナーが直接交渉(取引)を行うことができることにある。サイト上のメールフォームを通じて利用者からのメールがオーナーに直接届く仕組みになっており、オーナーはテナント企業が本当に求めているニーズを仲介業者経由でなくダイレクトに知ることができる。またテナント企業側からすれば、仲介業者を挟まずに契約に至ることで仲介手数料の負担をなくすという大きなメリットがある。オーナー・テナント企業双方が直接交渉することで、お互いに納得した条件で契約を結ぶことができ、両者の信頼関係構築にも効果を発揮する。ちなみに宮本氏率いるオフィスR&Mでは、直接交渉のほか同社が代理人の役割を担って相手方との交渉役となるコンシェルジュサービスも行っている。
宮本氏は、「利用者に開かれた物件検索サイトを目指して開設した『Officeモアレント』です。物件のアピールポイントをオーナー自身が考え情報提供することが可能です。こちらの登録掲載料は無料(キャンペーン中に限り)となっていますので、物件情報の訴求先としてお気軽にご活用頂ければと思います」と強調した。